委員長のごあいさつ:HP開設にあたって

  全司法労働組合は、裁判所で働く職員でつくっている労働組合です。
 私たちは、国民の人権をまもる“裁判”という大切な仕事にかかわりながら多くの仲間が働きやすい職場をつくり、生活をよくするために毎日頑張っています。北は北海道から南は沖縄まで、全国の裁判所に仲間の組合員がおり、「職場会」「分会・班」「支部(基本的には都道府県ごと)」「地区連合会(高等裁判所単位で支部をまとめている)」「本部(全国組織)」という構成で組織し、活動しています。全司法は、つねに職場での一人ひとりの不満や要求を出しあい、その解決を裁判所当局や政府に求めています。そして要求を解決するために、いろいろな行動をしていますが、こうした行動について、つねに職場で話し合い、みんなで決めるようにしています。
 全司法労働組合は、労働条件等の改善とともに司法制度研究をまさに車の両輪として活動しています。私たちは“裁判”に直接、間接に関わっており、当事者の声を直接聞く機会を持っています。その私たちは国民全体に奉仕する公務員であり、当事者の直接の声を反映させて国民のための裁判所を実現する責務を負っています。そのことが私たちの労働条件等の改善の要求とともにまさに司研運動を車の両輪に位置づけている所以であり、国民のための裁判所を実現することは、私たちの労働条件改善にもつながると考えています。
 世間一般では「裁判って、お金もかかるみたい。手続きもむずかしそう。とっつきにくい。出来れば関わりたくない。」などといったイメージを裁判所は持たれているのではないかと思います。2割司法などという言葉もあるように、基本的人権の保障や立法・行政に対する適正なチェックが不十分なだけでなく、社会に多発し複雑化している紛争の解決についても、司法が十分な機能を果たしていないという批判が少なからずあります。そのような批判を踏まえて、“裁判”に直接・間接に関わる私たちは、現場の実践主体として司法制度をよりよくするために現場から声をあげていく責務を有しているとも言えるでしょう。
 私たち 全司法近畿地連では、司研運動をより活発にしたいとの思いからホームページを開設しています。みんなに利用して貰って、よりよい活動をしていきたいと考えています。
 
       全司法労働組合近畿地区連合会執行委員長 岡 本 隆 之



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